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ふらの瓦版   雨水号2018. 2. 21
寒波の中に春来る

 北海道中が寒波に見舞われたり日本海沿岸や大平洋沿岸は暴風雪被害が頻発、もう暦の中では雨水となり日に日に暖かくなる季節?なのですが、北海道は未だ未だ寒波が此からも続きます。2月5〜6日の暴風雪は太平洋沿岸の日高地方に被害が集中、大型ビニ−ルハウス550棟が全半壊の被害に半壊と言っても半壊のハウスは使用不可になりますから全壊判断に。確定被害額は既に30億円超えのようです。日高地方は酪農業や馬産地としても有名、此の酪農施設にも被害が及び最終的被害は未だ確定していないそうです。内陸の富良野は暴風雪被害は発生しませんが連日の寒波に見舞われ、少量の降雪はアイスバ−ン状態の道路網で毎日交通事故ニュ−スが絶えません。そんな寒波の中我が家の玉葱育苗ハウス内ではミニトラクタ−での耕起が始まり、2月16日から播種機械の試験運転を終え17日から播種作業が始まりました。
夜間は外気温が−20度前後になりますからハウス内温度管理に、最低温度でも5度前後を維持しなければなりませんから赤外線ヒ−タ−(灯油)で暖房、一晩に30g前後の灯油が必要になります。19日午後2時頃に播種作業後の灌水にマルチング作業が終わりました。ハウス内作業でも日中の気温は晴れると20度を超える事に、次期播種日は2月の月末26〜28日の予定、東京以南では梅の花が咲き始め沖縄の緋寒桜は満開も終わり、次は河津桜の開花がテレビニュ−スで流れますね 。雨水を過ぎると関東以北から南は日に日に暖かくなり草花が咲き始め、3月末から九州から桜の開花便りに見入る日々に北海道は函館方面で4月20日過ぎ、富良野での開花は暖かな南向きで北風の当たらない条件の良い所で4月29日頃から、普通なら5月に入ってからですね。桜が開花し1週間で葉桜になる何とも短い開花に、北海道では桜の開花前にコブシの開花が20頃から始まります。コブシが終わる頃に桜の開花が始まるのです。と言っても未だ2ヶ月後の事になりますが今は未だ玉葱の播種作業が3月10日頃迄(富良野地区平均)。3月に入ると白い大地に融雪剤散布作業が始まり、我が家では3月15日前後から早出しメロンの定植作業が始まります。幾ら3月と言え日中は比較的暖かくなりますが、ハウス内に定植したメロンは温水ボイラ−で暖めたお湯をパイプ内を通し暖房、家庭で言えば床暖房の大型版と言えばお分かりになるでしょうか。
 3月に入ると関東以北から南の地域で栽培されている葉物野菜が順調に出荷されると思います。此で葉物野菜の高騰は終わると思うのですが今シ−ズンは葉物野菜が高値で推移し、家庭ばかりか飲食店関係業界にも多大な影響を与えましたね。野菜や果物が高騰すると必ず現れるのが野菜泥棒、初夏の味覚サクランボや桃も果物泥棒に会いますが、果物は収穫的期が有りますから同業者のような気が、野菜はある程度見た目で分かりますから生産者は野菜泥棒に要注意の日が暫く続きそうですね。我が家では白菜、キャベツの親葉や芯も細かく切り味噌汁の具に、野菜屑を出さない主義で果物ではミカン、林檎の皮と芯を捨てる位ですが、中には此の皮も利用する人が居ると思われます。皆で家庭から出る食品残渣を減らせる事が一番なのですが。1年に家庭から出る食品残渣量が約320万トン、レストラン等飲食関係業界から出る量が330万トン超え、農産物が豊作なら特に葉物野菜等は畑で耕起され土に戻されます。その量は格年変動しますが農産物の廃棄量は100万トンを超えるとも言われています。何とか加工食品での廃棄率を下げると日本の食料自給率は向上すると思うのですが、今現在日本の食糧自給率は約37%とは先進国としては最低の食料自給率になっているのです、食料は戦略物資だと言う事を忘れずに日々食卓に上がる食材に無駄を出さず大事に食す事に努めましょう。



哲学の木(美馬牛)


白樺林(美瑛)


落葉松の丘(美馬牛)
   

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